
2026年11月に予定されていたシンガーソングライター・Vaundyのアジアツアー上海公演が、突如中止となりました。9月5日の東京公演を皮切りに、ソウル、香港、福岡、台北、上海という全6都市を巡る大型ツアーだっただけに、ファンの間では「なぜ上海だけ中止に?」と驚きが広がっています。
公式サイトでは中止理由について「予期せぬ事情により」とだけ説明されており、具体的な事情は明らかにされていません。同じタイミングでFujii Kazeの海外公演中止も報じられたことから、単なる個別事情ではなく、もっと大きな背景があるのではと感じた方も多いのではないでしょうか。
今回は、Vaundy上海公演中止の発表内容と経緯、中止理由として語られる「予期せぬ事情」の実態、そして中国公演の中止が相次いでいる背景まで、2026年8月時点でわかっている情報を整理しながら詳しくご紹介していきます。
この記事でわかること
- Vaundy上海公演中止の発表内容と経緯
- 中止理由「予期せぬ事情」の意味するもの
- 中国公演中止が相次いでいる背景事情
- チケット・グッズの取り扱いについて
- 今後のツアー日程と上海公演再開の見通し

Vaundy上海公演中止の発表内容と経緯

2026年8月26日、Vaundy公式サイトが更新され、11月14日・15日に予定していた上海公演の中止が発表された。
発表によると、対象となるのは「Vaundy ASIA ARENA TOUR 2026 “HORO”」の上海公演2日間です。同ツアーは9月5日の東京公演からスタートし、ソウル、香港、福岡、台北を経て上海で締めくくられる予定でした。公式サイトに掲載された告知文は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年8月26日 |
| 中止公演 | 上海公演(11月14日・15日) |
| 中止理由(公式発表) | 予期せぬ事情により |
| 払い戻し対応 | チケット販売前のためなし |
| ツアー全体 | 東京・ソウル・香港・福岡・台北・上海の6都市11公演 |
公式の告知文では、日本語だけでなく中国語・韓国語でも同様の案内が出されており、アジア全域のファンに向けて丁寧に説明が行われている点が特徴です。上海公演以外の日程には変更がないことも合わせて発表されています。

中止理由「予期せぬ事情」とは何を指すのか
![Vaundyの新ビジュアル。 [画像ギャラリー 14/14] - 音楽ナタリー](https://ogre.natalie.mu/media/news/music/2026/0216/Vaundy_art202602.jpg?imwidth=1460&imdensity=1&impolicy=hq)
- 公式発表では具体的な理由は一切明かされていない
- 「予期せぬ事情により」という表現のみで説明されている
- 本人からの直接的なコメントは2026年8月時点で確認できていない
Vaundyの公式発表文には、中止に至った具体的な経緯や当事者間のやり取りについての記載はありません。現時点で公式な発表はありませんが、こうした曖昧な表現は近年、日本人アーティストの中国公演中止でたびたび使われているという共通点があります。
実際、同じく2026年8月にFujii Kazeがタイ・バンコク公演の中止を発表した際も、理由として「予期せぬ事情により」という全く同じ言い回しが使われています。また2026年3月に上海公演中止を発表したONE OK ROCKのケースでは、中国語で「不可抗力な要因」、英語で「unforeseen circumstances(予期せぬ事態)」という表現が用いられました。この一致は偶然というより、事務所側が政治的な事情に直接言及することを避けるために選んだ、ある種定型化された説明の仕方であると考えられます。

中国公演の中止が相次ぐ背景にある日中関係の緊張

背景には、2025年11月の高市早苗首相による台湾有事を巡る国会答弁をきっかけとした日中関係の緊張がある。
日刊ゲンダイDIGITALなどの報道によれば、2025年11月の国会答弁に中国側が強く反発したことをきっかけに、中国国内で日本の文化コンテンツを敬遠する動きが急速に広がりました。この影響は音楽ライブだけでなく、アニメ映画の公開延期や、地下アイドルの楽曲使用規制にまで及んでいるとされています。
共同通信や産経新聞の報道では、上海市内の複数の区で2026年7月以降、ライブ公演において「日本語歌詞の楽曲をステージで使用しないように」という口頭指示が出されていたことも伝えられています。中国では公演開催にあたり曲目や歌詞を事前に当局へ提出し審査を受ける必要があるため、こうした運用面での厳格化が、大型公演の中止という形で表面化している可能性があります。
- 2025年11月:高市首相の台湾有事答弁を機に日中関係が緊張
- 2025年11月末:浜崎あゆみ、ゆず、KOKIA、JO1などの公演が相次いで中止
- 2026年3月:ONE OK ROCKが上海公演中止を発表
- 2026年7月以降:上海市内で日本語楽曲の使用制限が指摘される
- 2026年8月:Vaundy、Fujii Kazeの海外公演中止が相次いで発表

他アーティストの中国公演中止事例との比較

Vaundyの上海公演中止は、決して単独の出来事ではありません。同時期に複数の人気アーティストが同様の形で公演中止を発表しています。
| アーティスト | 中止公演 | 発表理由 |
|---|---|---|
| Vaundy | 上海公演(2026年11月) | 予期せぬ事情により |
| Fujii Kaze | バンコク公演(2026年12月) | 予期せぬ事情により |
| ONE OK ROCK | 上海公演(2026年5月) | 不可抗力な要因/unforeseen circumstances |
| 浜崎あゆみ・ゆず・KOKIAなど | 中国国内の各公演(2025年11月末) | 諸般の事情・やむを得ない事情 |
いずれも「事情」という言葉でぼかしつつ、明確な政治的言及は避けているという共通点が見られます。今回のVaundyの発表もこの流れに沿った内容と言えそうです。

チケット・グッズの取り扱いについて

- 上海公演はチケット販売開始前だったため、払い戻し手続きは発生しない
- ツアーグッズは製造の都合上、上海公演の日程が記載されたまま他都市でも販売される
- 上海公演以外の東京・ソウル・香港・福岡・台北公演は予定通り開催
公式発表では、上海公演がチケット販売前だったことから、払い戻しに関する案内は不要としています。またグッズについても、印刷の都合上、上海公演の日程が記載されたものがそのまま他会場で販売される旨が説明されており、ファンへの配慮がうかがえる内容になっています。

今後のツアー日程と上海公演再開の見通し
2026年8月時点で、上海公演の代替開催や振替に関する発表は出ていません。他の日中関係を巡る事例を見る限り、政治的な緊張が緩和されない限り、中国国内での大規模な公演再開は当面難しい状況が続くと見られます。
- 東京・ソウル・香港・福岡・台北の5都市は予定通り開催予定
- 上海公演の振替や代替開催についての発表は現時点でなし
- 今後の日中関係の推移次第で状況が変わる可能性がある

よくある質問

Vaundy上海公演はいつ開催予定だったのですか?
2026年11月14日(土)・15日(日)の2日間、上海での開催が予定されていました。
上海以外の公演も中止になりますか?
2026年8月時点では、東京・ソウル・香港・福岡・台北の各公演は予定通り開催される予定です。
チケットはすでに購入していた場合、払い戻しはありますか?
公式発表によると、上海公演はチケット販売前だったため、払い戻し手続きは発生しないとされています。
中止の本当の理由について本人からのコメントはありますか?
2026年8月時点で、Vaundy本人からの直接的なコメントは確認できていません。
まとめ

Vaundy上海公演中止について、現時点でわかっているポイントを整理します。
- 2026年8月26日、公式サイトで上海公演(11月14日・15日)の中止が発表された。
- 中止理由は「予期せぬ事情により」とのみ説明され、詳細は明かされていない。
- 背景には2025年11月の日中関係の緊張があると見られ、同様の中止が他アーティストにも相次いでいる。
- チケットは販売前のため払い戻しはなく、グッズは上海公演の日程が記載されたまま他会場で販売される。
- 上海以外の東京・ソウル・香港・福岡・台北公演は予定通り開催される見込み。
- 上海公演の振替や再開についての発表は、2026年8月時点で確認されていない。
今回の中止は、Vaundy個人の事情というより、日中関係の緊張を背景とした一連の流れの中で起きたものと見られます。今後の日中関係の推移や、他アーティストの動向にも注目していきましょう。

